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ここ数年のナチュラルブームで一般のお店でも有機野菜を見かけるようになりましたが、残念ながら、永年、農薬や化学肥料を使用してきた畑や田んぼは、今すぐ散布をやめても数十年は残留汚染は消えません。しかも、1カ所だけやめても周辺の田畑が使用すれば同じことです。ところが新しい法律では農薬散布をやめてから3年で「有機」の表示ができます。
さらに加工食品や添加物の危険性は以前から指摘されているにも関わらずほとんど野放し状態です。輸入食品にいたっては、現地の状況が日本の消費者にはまるでわかりません。「狂牛病」の例を見てもわかるように行政の対応はお寒い限りであります。
現在、日本は単位面積当りの農薬使用率ではブッチギリの世界一です。ヨーロッパでは早くから農薬全廃に向けて官民一体となって取組んでいますが、現在、約60%がオーガニック(自然)食品に切り替っています。アメリカも遅まきながら10年前から国策として取組んでいます。東南アジアにおいては、貧しかったせいもありますが最初から農薬はあまり普及していません。
したがって、それらの市場を追われた世界中の化学薬品や農薬、サプリメント、健康食品(しょせん原料は化学薬品です)、化学合成洗剤、石油系化粧品などのメーカー、あるいはジャンクフード店などは、いっせいに日本に集結しているわけです。
戦後、「近代農業」の名のもとに、化学肥料や殺虫剤、殺菌剤、除草剤、その他の合成農薬が大量に投与されてきました。
もちろん、国の定めた安全基準はいちおうあります。「○○p.p.m以下だから人体には影響はない」というのが行政の口癖であり、国民の多くもそれを信じてきました。しかし、それは安全基準が守られた場合の話であって、現場の状況はというと、あくまでも自己申告であり、第三者によるチェック機能はありませんし罰則もありません。残念ながらいいかげんな行政の対応は悪徳業者の暗躍の温床となり、禁止薬物のヤミ流通、総量超過、余剰農薬の不法投棄などは日常的に行われているのが現状で事態は深刻であります。
農薬による影響は、野菜や米などの食物だけではありません。農薬は水田土壌中に残留し、雨によって河川・湖沼水や地下水に流出します。つまり、私達が毎日口にする水道水の水源。この大切な水環境の汚染は、地域によっては危機的状況にあります。
もうひとつの問題に輸入食品の増加があります。現在、日本の食料自給率は30%台で、しかもこれは加工食品の材料も含めた総量ですので、私達が直接口にする有効食料の割合はさらに下回ります。
輸入食品の危険性は以前から指摘されていましたが、まず、現地では日本で禁止されている農薬が使われています。しかも、日本の消費者はその行程を確認も出来ない。もっと驚くのは日本の農薬メーカーが現地販売していて、その農産物が逆輸入されている(農薬ブーメラン現象)例もあります。
さらに倉庫や輸送船の中では防虫剤が噴霧され、ひところ問題になったポストハーベストや発ガン性、催奇形性、遺伝毒性などが指摘されている防カビ剤。害虫駆除の為の有毒ガスによる薫蒸。放射線の照射など、うんざりする程の危険性に満ちています。ここまでやっても、長い船旅では気温の変化や水分の蒸発による腐敗があり、それらはお菓子などの加工食品の原料に回され、私達は目に見えないうちに口にしている可能性があるのです。
「守ろう!地球の環境と健康」
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